■ム・ムーン/有限会社都築仏壇店/幸田町
仏壇を使用するのは世界中に日本だけ、逆に言えば仏壇こそ「日本のアイデンティティ」なのかもしれません。
僕らは仏壇を使用するのは世界中に日本だけ、逆に言えば仏壇こそ「日本のアイデンティティ」なのかもしれません。僕らは仏壇という物をツールとして、日本の素晴らしさを表現して行こうと思っていますと語るのは、三百有余年の歴史を誇る三河仏壇の伝統を受け継ぐ、創業昭和五年都築仏壇店、都築数明氏。
三河仏壇の製造が文献に登場するのは元禄十七年(一七〇四年)、仏壇師庄八家が創始者とされています。しかし民衆に仏教が広がり始めた室町時代には既に仏壇製造は行われていたと考えられています。木材は矢作川の水運を利用して容易に入手出来、漆は三河北部猿投山麓で採れ、三河地方は仏壇製造に恵まれた立地条件のもとにありました。
また信仰の篤い三河地方の人々にも支えられ現在まで仏壇製造の伝統産地として残ってきました。
三河地方の伝統工芸にも指定される三河仏壇そしてそれを支える、職人の技術。木地師・彫刻師・宮殿師・天井師・金物師・箔押師・塗師・呂色師・蒔絵師と仏壇は、九つの職人の技の集まりによって出来る。その職人の技を、アバンギャルドの表現により、アートとの融合を目指す、世界的に仏壇アートを展開する、アートマンを主催する。そして今、世界にも認められる技術と創造性そして、三河仏壇の伝統の技術を融合し生活道具と仏間空間を提案する。それが、都築仏壇店のもう一つの顔、ム・ムーンである。
そんなム・ムーンが今回、伝統の三河仏壇の技術と独自の感性を融合させて、今回一つの指標となる「三河国サムロック人形」を完成させた。多くの方にその技を知ってもらうために。そして後世に伝えるために。